ベアメタルサーバーとは?
ベアメタルサーバーとは2種類の意味を持ちます。
1つ目:無機質サーバー
契約直後はOSなど、サーバーとして最小限必要なものも導入されていない状態です。
ユーザー側の判断で自由に構成が組み立てられるメリットがあります。
2つ目:ホストOSを持たないハイパーバイザー方式
従来の仮想化サーバーだと、ホストOS上に仮想化ソフトを導入していました。
時代が進み、ホストOSなしで仮想サーバーが導入できるようになりました。

ハイパーバイザーイメージ
CPUやメモリと密接するハードウェア部分と仮想マシンとの間がなくなるため、
サーバーリソースの無駄が軽減できるメリットがあります。
また、ホストOSや仮想化ソフトによる弊害も減り、仮想マシン独自の性能が向上します。
サーバー性能が従来よりも発揮しやすくなったサーバーとも言えます。
ベアメタルのいいところ・わるいところ
ベアメタルにも長所・短所があります。
わかりやすく解説します。
○ベアメタルのいいところ(メリット)
ベアメタルも一種のクラウド型サーバーなので、構成が自由です。
サーバーの追加・削除だけでなく、スケールアウトも非常に簡単な操作で可能です。
1.バックアップが容易
バックアップもサーバー単位でイメージ化でき、リストアもワンクリックで可能。
大抵のベアメタルでは大容量ストレージが備わっており、ストレージ内にバックアップを保管します。
ストレージの容量は数テラバイト単位で使えるため、容量の心配は皆無です。
2.トラフィック監視が容易
作成したサーバーのトラフィック状態は、管理画面から確認できます。
特に新たに負荷状況監視ソフトを導入しなくても、最低限以上のことが確認できます。
負荷状況を見ながら、スケールの調整が出来るので運用もしやすいです。
3.プライベートクラウドが作れる
ベアメタルの中には独自のプライベートクラウド空間を作れるものもあります。
オリジナリティのあるプライベートクラウドで稼動させるということも出来ます。
4.サーバーの複製はわずか3つのステップ
1.稼働中のサーバーをイメージ化(バックアップ)
2.別サーバーとして起動
3.ロードバランサー配下に登録
たった3つの手順でサーバーの増設が出来ます。
当然オンサイト(稼働中)の状態で作業が出来るので、
サービスのダウンタイムにも影響しません。
×ベアメタルのわるいところ(デメリット)
1.専門知識が必須
ネットワークやサーバー、Linuxといった分野の専門知識が必須となります。
トラフィック状況の見方もわかる必要があるし、かなり上級者向けのサーバーと言えます。
自由度が高いクラウド型サーバーなので、構成内容は自由に組み立てられますが、
その意味と用途を明確に設計できないと、危険が伴います。
2.提供業者の対応態度が重要
専門知識があったとしても、サーバー内部や提供されている環境の詳細までは把握し切れません。
そうなると、提供業者のサポート態度が非常に重要になります。
ベアメタルを試験的に使われる方や、チャレンジ精神を持って導入される方にとって、サポートは非常に重要です。
導入する前に、サポートの良し悪しを見極めてから導入することをおススメします。
3.コストが比較的高い
専用サーバーやレンタルサーバーに比べると、コストが比較的高めです。
コストを十分に把握した上で導入・契約を進める必要があります。
ベアメタルサーバーの適正
ベアメタルサーバーが向いているWEBシステムを紹介します。
C to C 通販サイト
C to C の通販サイトは、バイヤーと購入者からのアクセスが見込まれるため、アクセス数が劇的に増える可能性があります。つまり、サーバー拡張の柔軟性が非常に重要となるので、ベアメタルサーバーが適正になります。
ビッグデータ データ解析システム
ビッグデータのデータ解析はシステムリソースを大量に消費します。
最近は高火力専用サーバーも登場していますが、データの増量によっては耐え切れなくなる可能性もあります。
データ増加量が著しく増えていくようであれば、ベアメタルの導入が最適になります。
公共性の高いWEBサービス
電車・バスなどの公共交通機関の運行状況など、公共性が高いWEBサービスで適正です。
利用者が多く、大量のアクセスが見込まれるので、ベアメタルを使用したほうが良いでしょう。
ベアメタル提供会社
ベアメタルを提供している会社はまだ少ないです。
近い将来AWSも導入を発表していますが、まだまだ発展途上です。
現在提供している会社を紹介します。
Kagoya Japan
レンタルサーバーや専用サーバーを提供している会社ですね。
ベアメタルも提供しています。
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株式会社リンク
レンタルサーバーや専用サーバーを提供している会社です。
ブレインエンジンというメール配信サーバーも提供してます。
実際に使ってみましたが、使いやすかったしサポートも良かったです!
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